こんにちは、福岡市中央区天神西通りの無印カフェ?的なところからいさって投稿してます、
異彩の田中です。
しばらく実績更新ばかりの内容が続いていましたので、久しぶりにハウツー的な記事を投下します。
ぼくが好きなアナログ広告(チラシ配布、ポスター設置、サンプリングなど)に部類する内容です。
バリバリのWeb型のプレイヤーさんにとってはあまりおもしろくない内容かもしれませんが、
我慢してお付き合いいただけると幸いです。
目次
新規開店飲食店ポスティングで来店率3.03%を達成
ポスティングや新聞折込において、「反応率が1%超えれば鬼」と言われる業界です。
今回その3倍の3.03%を達成できましたので、3.03倍鬼獲得です(?)
3000枚配って91組来店ですね。この数字は自分でもなかなか超えることができません 笑
配ったチラシの概要・構成を簡単にまとめます。
■A4片面フルカラーチラシ
■用紙:コート紙90kg(一般的に見るテロっとしたチラシです)
■配布枚数:3,000枚(店舗スタッフさんにて頑張って配布)
■配布エリア:秘密
■配布期間:1週間
レイアウトはこんな感じです。
※チラシの原本は公開しないお約束にしています(「近隣店舗にパクられたくない」というのが主な理由です)
▲実際に打ち合わせで使用したラフ(字の下手さがバレる///)
なあんの変哲もないようなチラシですよね?
ボクもそう思います。でも、これで91組来店ゲットできたんです。
お客さん全てにアンケートを取ったわけではないので核心に迫るまではいきませんが、
作った身として「ここに反応して来店してくれたんだな」と推測するポイントを3つ挙げます。
ポイント1:配布エリア・住宅を厳選
ここ、超重要です。
例えば、あなたが中洲の風俗店のピンクチラシを配るとき、
下校途中の女子小学生に配るなんて軽犯罪的なことはしませんよね?
※そもそもピンクチラシの無許可配布は違法くさいですが
どんなチラシでも目的があります、ターゲットとなる層が居ます。
そこと大きくハズレる広告は単なる無駄撃ちです。
下手な広告は数打っても当たりません。
今回、飲食店(昼夜営業の和食ダイニング)のチラシをつくりましたので、
・オシャレなダイニングに来そうな世帯層(ここは皆様のご想像にお任せします)を狙うこと
・店舗を起点に半径5キロ以内のみ配布すること
・配布時、対面する機会があったら笑顔で手渡しすること
・近隣の競合にならない店舗にチラシの設置を依頼すること
・「詳しくはウェブで」みたいな悠長なことを求めないこと
をポイントに配布を行いました。
ちょっと頭を使えば、どの町の何丁目に何歳の男女がそれぞれ何人ずついるかなんて割りと簡単に調べられます。
あとは真面目に笑顔でなるべく素早くポスティングを終える体力と気力ですね!
ポイント2:特徴の羅列はお店都合。お客さんに何を提供できるか、どんなメリットが有るかを具体的に記載
ここも重要です。
よく、商品やサービスのセールスポイントだけを並べている広告を見かけます。
ホントよく見かけます。
残念ながら、こんなありふれた広告に目を向けてくれるほど消費者の皆様は暇じゃありません。
じゃあ、どんな広告に目を向けてくれるのか?
それは、まあ、考えてほしいんですけど、
「自分のことである」
「しかもなんか楽しそう・お得そう・人に話したくなる」
「なんか面白そう・気が利いている」
とかのチャネルのどれかに当てはまれば、郵便ポストやドアポストからチラシを取り、
それを速攻ゴミ箱に!みたいな時間を少しだけ減らすことができます。
つまり、チラシを見てくれる時間を少し長くすることができるということです。
ボクはコピーライターですので、とにかくパッと見た目数秒で勝負が決まることを理解した上で、
どんなキャッチを使うかを決めます。
とにかくお客さんを絞って、そのお客さんが反応しそうな言葉をチョイスしてください。
難しければ、ご相談ください 笑
ポイント3:特典の設定
まあ結局全部のポイント重要なんですが、
この特典の設定が、今回のチラシ配布成功最大の要因だと思っています。
特典の設定は非常にセンシティブになる部分です。
あまりにも派手で割引率の高い特典を用意すると、お店のイメージが下落します。
しかも今回はお店オープンの大切なチラシ。
周辺エリアに居るお客さんとのファーストコンタクトとなるものです。
特典の設定はクライアントさんと入念に打ち合わせて決めるようにしましょう。
信頼関係ができていれば、このメニューの原価がどれくらいかとか、
ぶっちゃけどれくらいだったら一人あたりの顧客獲得に予算を割けるか(WebでいうCPAのこと)
などヒアリングできますので、あとはネゴシエイエート次第ですね。
今回のチラシで用意した特典は3つです。
内2つは二回目の来店を80%確実にするような内容にしました。
具体的には明かせませんが是非ご参考にされてみてください。
チラシの反応率は一律でない
業界や職種、内容によってチラシのレスポンスは大きく変わります。
飲食店や物販店などになってくるともちろんチラシの内容にもよりますが反応は良いです。
お客さんに対してそこまで多くの費用負担を強いない、一回の買い物・食事で済むなど、
顧客負担単価が低いという点が挙げられます。
あとはまあ、ライフスタイルにおいて、食事や買物の回数が多いことも関係しますよね。
これにたいして、ジムや各種スクール、BtoBの広告になると反応率はガタ落ち。
その代わり、一件獲得あたりの単価がデカイのでもとが取れるって言う寸法です。
例えば入会金10,000円、月謝5,000円のスクールに1人集客でき、
お客さんが平均2年間スクールに通い続けてくれれば顧客単価は入会金10,000円+5,000円×24ヶ月=130,000円となります。
30人集客できて継続できればそれだけで年商390万円です。ボロい商売ですね 笑
このあたり理解せずになんとなくコピーを書いたりなんとなくそれっぽいデザインをしたりしたところで、
チラシの反応はたかが知れています。
特に現在、PC、スマホ、タブレットの台頭で、
ライフスタイルにおけるチラシやポスターとお客さんとの広告接触時間は確実に減っているものと、
特に数的根拠はありませんが生活者としての実感を持って確信していますので
チラシで反応の得ようと思ったら割りと大きめの努力、工夫が必要です。
あとは実践ですね。うだうだ言ったところで何もしなければ反応も何も見れないので、
失敗しようが成功しようが試してみることだと思います。
強引にまとめ
打ち合わせの時間が近づいてきたので強引にまとめます。
チラシでも反応3%を越すような成果を上げることもちゃんとできます。
大事なのは、広告を作るときだけでなく、作る前の分析と作った後のデータの蓄積・活用だと思っています。
というわけでさようなら。
(2805文字 16分で執筆)
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